目次
法人携帯の導入を検討する際、気になるのが「初期費用」と「月額料金」の目安です。
本記事では、契約にかかる事務手数料や端末代金、設定費用の内訳をわかりやすく解説。
さらに、通話料やデータ通信料、オプション料金を含めた月額料金の試算例も詳しく紹介します。
法人携帯の費用感を把握し、適切な予算計画の参考にしてください。
1. 法人携帯の初期費用の内訳と費用目安
法人携帯の導入時に発生する初期費用は、主に以下の3つの費用に分けられます。
- 契約事務手数料
- 端末購入費用
- 初期設定・導入支援費用
それぞれの費用と相場感を見ていきましょう。
費用項目 | 内容 | 費用目安(税込) |
---|---|---|
契約事務手数料 | 契約申込や事務処理にかかる費用。キャリアや代理店によって異なる | 3,000〜5,000円/回線 |
端末代金 | スマホ本体の購入費用。機種・購入方法で大きく変動 | 20,000〜120,000円程度 |
初期設定費用 | 業務用設定やセキュリティ設定、アプリ導入支援などの費用 | 5,000〜15,000円/台 |
例えば、10台の法人携帯を新規導入する場合、契約事務手数料が約3万円〜5万円、端末代金は機種選定により総額で200,000円〜1,200,000円以上、初期設定費用で約5万円〜15万円程度がかかる計算です。
※初期費用は購入方法(リース契約や持ち込みSIMなど)やキャリアのキャンペーンにより変動します。
2. 月額料金の内訳と企業規模別の料金試算例
法人携帯の月額料金は、基本料金に加えて通話料、データ通信料、オプション料金などが合算されます。
契約プランや利用状況によって料金は変わりますが、標準的な費用の内訳は次の通りです。
料金項目 | 内容 | 月額料金目安(税込) |
---|---|---|
基本料金 | 1回線あたりの契約基本料。通話やデータ通信の土台 | 3,000〜5,000円 |
通話料 | 実際の通話時間に応じた料金(30秒20円程度) | 1,000〜3,000円程度 |
データ通信料 | 契約プランの通信容量に応じた料金(例:3GBで約3,000円) | 2,000〜6,000円 |
オプション料金 | MDMやウイルス対策などの管理・セキュリティサービス費用 | 300〜1,000円/回線 |
このほか、SMS送受信料は1通あたり3円前後、メール送受信はキャリアのメールサービスによって無料またはデータ通信料に含まれる場合があります。
チャットアプリ利用時のデータ量は、1通話あたり約5MB〜20MB程度が目安です。
企業規模別の月額料金試算例
以下は回線数別に月額料金の合計を試算した例です。
実際の利用状況や契約プランで大きく異なるため参考としてご覧ください。
企業規模 | 回線数 | 月額総額の目安(税込) | 備考 |
---|---|---|---|
小規模企業 | 10回線 | 約50,000円 | 標準プラン利用・平均通話・3GBデータ |
中規模企業 | 50回線 | 約230,000円 | ボリューム割引前の概算 |
大規模企業 | 200回線 | 約850,000円 | ボリュームディスカウント適用前 |
大規模契約ではキャリアからの割引交渉が可能で、基本料金や通話料、オプション料金の割引が期待できます。
3. 大手キャリア3社の法人向けプラン例
日本の大手キャリア(NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク)はそれぞれ法人向けに専用プランを提供しています。
以下に代表的なプランの概要を示します(2025年7月時点)。
キャリア | プラン名 | 基本料金(税込) | データ容量 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
NTTドコモ | ビジネスプラン(ギガライト) | 3,465円〜(1GB〜7GBまで段階制) | 1〜7GB | 使った分だけ課金。法人向け割引あり。 |
KDDI(au) | ビジネスプラン(使い放題MAX 5G) | 7,238円 | 使い放題(上限なし) | 高速通信無制限。法人専用サポート充実。 |
ソフトバンク | メリハリ無制限プラン | 7,238円 | 無制限(一定量超過後は制限あり) | 法人向け割引あり。大容量データ利用向け。 |
これらの基本料金に加え、通話オプションやセキュリティサービス、端末リース料などが追加されます。
利用形態や必要な管理機能によって、最適なプラン選択が重要です。
各キャリアの料金確認・見積もり方法
法人携帯を契約する際は、最新の料金プランや割引情報を直接確認することが重要です。
以下に大手3社の法人向け料金確認方法をまとめました。
- NTTドコモ(NTTドコモ法人ビジネス公式サイト)
公式法人サイトの料金プランページから詳細確認・オンライン見積もりが可能です。
営業担当者への問い合わせも推奨。 - KDDI(au法人携帯公式サイト)
法人向けプランの詳細は公式サイトの法人携帯ページで確認でき、オンライン相談や資料請求も可能です。 - ソフトバンク(ソフトバンク法人携帯公式サイト)
法人専用ページで料金プランや割引キャンペーンの最新情報を掲載。
オンライン見積もりや問い合わせフォームも利用できます。
契約時はキャリアの営業担当者と直接相談し、利用予定の端末や必要な管理機能を伝えることで、より最適なプラン提案が受けられます。複数社を比較検討することもおすすめです。
法人携帯のキャリ比較については「法人向けの携帯電話はどこがおすすめ?大手通信キャリアを徹底比較!」をご覧ください。
4. まとめ:法人携帯の費用を把握して賢く導入しよう
法人携帯の導入にかかる費用は、初期費用・月額料金の両方で幅があります。
・初期費用は契約事務手数料や端末代、設定費用を総合的に見積もること
・月額料金は基本料+通話料+データ通信料+管理オプションの合計で把握すること
・企業規模に応じてボリュームディスカウントが適用されるケースが多いこと
を押さえたうえで、複数キャリアの法人プランを比較検討し、最適な契約内容を選びましょう。
また、近年は「BYOD(Bring Your Own Device)」の導入も進んでおり、個人所有端末を業務利用するケースも増加中です。
法人携帯とBYODの併用も視野に入れ、コスト削減とセキュリティ対策を両立させることが重要です。
法人携帯の料金体系をしっかり理解し、賢く導入して業務効率化とコスト最適化を実現しましょう。
法人携帯の料金に関する基本情報については「法人携帯 料金完全ガイド」をご覧ください。