2025.07.25

法人携帯のキャリア転入手続き|必要書類・スケジュール・失敗しないコツ

目次

「法人携帯のキャリアを変えたいけど、転入手続きってどんな流れなの?
「個人スマホみたいに、ネットでポチッと終わるわけじゃないんでしょ?」

――はい、その通りです。
法人契約は個人契約と違い、ちょっとした「ひと手間」が多いのが現実。

登記事項証明書や法人印鑑証明書などの書類準備が必要だったり、キャリアによってはMNP予約番号の発行まで数日かかることもあったり…。
つまり、スムーズに進めるには計画と段取りが命です。

この記事では、
✅ 法人携帯の転入手続きに必要な書類
✅ MNP予約番号の取得方法とキャリアごとの違い
✅ 転入で失敗しやすいポイントと回避策
✅ スムーズに進めるコツとスケジュール感
などをまとめて解説します。
「ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル・ワイモバイル」の法人契約に対応しているので、これからキャリア変更を考えている企業の方は参考にしてください。

そもそも法人携帯の転入手続きとは?

転入手続きとは、既存の電話番号を維持したまま別のキャリアに乗り換える手続きのこと。
いわゆるMNP(Mobile Number Portability)の法人版ですね。

営業用の番号を変えたくない企業にとっては必須の仕組みですが、個人と違って簡単にはいきません。
なぜかというと――

  • 法人契約では代表者または正式な代理人しか手続きできない
  • 必要書類が多く、古い書類だとNG
  • キャリアによってオンライン手続きができない場合がある

…という理由があるからです。
つまり、個人ならスマホアプリやWebからすぐ発行できるMNP予約番号も、法人だと1~3営業日かかるのが普通なんですよね。

法人携帯の転入に必要な書類

基本的には、新規契約に必要なもの+MNP予約番号のセットが必要です。

  • 現在契約しているキャリアのMNP予約番号
  • 登記事項証明書(発行から3か月以内)
  • 法人印鑑証明書
  • 法人代表者の本人確認書類(免許証など)
  • 代理人が行う場合は委任状+代理人の本人確認書類
  • 料金支払い用の口座情報またはクレジットカード情報

つまり、新しいキャリア側から見ればほぼ新規契約と同じ扱いです。
唯一の違いは、MNP予約番号を事前に旧キャリアから取得しておく必要があること。
ここが一番時間がかかるポイントです。

MNP予約番号の取得方法(法人版)

個人ならMyドコモやMy auから即発行できますが、法人契約は少し面倒です。
キャリアによってはオンライン対応不可で、法人窓口への電話か来店手続きが必要な場合があります。

キャリア 取得方法 オンライン対応 発行目安
ドコモ 法人サポートデスクに電話、またはドコモショップ法人窓口 不可(Myドコモ非対応) 2~3営業日
au(KDDI) 法人専用サポートデスクへ電話 不可 1~2営業日
ソフトバンク 法人管理者アカウントのビジネスポータルから申請可 可能(管理者登録が必要) 即日~1営業日
楽天モバイル 法人担当窓口へ電話orメール依頼 不可 1~3営業日
ワイモバイル ソフトバンク法人窓口と同じ 可能(管理者ID必要) 即日~1営業日

…はい、見てわかる通り、即日発行できないキャリアが多いんです。
特にドコモ・auはオンラインNGなので、早めに動かないと転入スケジュールが詰まります。

MNP予約番号の有効期限はたった15日

そして、もう1つの注意点が有効期限の短さです。
法人携帯でも個人契約と同じく、MNP予約番号の期限は発行日を含めて15日間。

つまり――

  • 番号取得から10日以上放置すると危険
  • 複数回線の契約内容確認や審査で時間がかかると詰む
  • 期限切れするとまた旧キャリアに取り直しに行く羽目に

代理店の方に聞いた話では、
「期限切れで再発行、さらに転入先の審査も遅れて…結果1か月遅れた企業もある」とか…。
ですので、逆算して早めに取得するのが鉄則です。

転入手続きで失敗しがちなポイントと対処法

ここからは後半、実際の失敗談を交えていきます。

  • 書類の期限切れで手続きが止まった
  • 代理人が行ったのに委任状を忘れ、また出直し
  • 回線数が多すぎて番号の紐づけがズレた
  • 審査が長引いて有効期限切れ

結局のところ、書類準備・スケジュール管理・番号管理さえちゃんとすれば、トラブルは防げます。

スムーズに進めるコツ

  • 契約情報(法人名・契約番号・台数)を整理しておく
  • 予約番号は乗り換え予定日の2週間前には取得
  • 代理人なら委任状&本人確認セット必須
  • 新キャリアの書類も事前準備
  • 複数回線なら番号リストをExcel管理

特に回線数が多いなら、法人携帯専門の代理店に任せる方が安心です。
書類チェックから契約調整、スケジュール管理まで丸ごとやってくれるので、総務担当の負担が激減します。

スケジュール例

  1. ~2週間前:旧キャリアからMNP予約番号取得
  2. ~10日前:新キャリアの書類チェック
  3. ~1週間前:代理店やキャリア担当と最終確認
  4. 当日:回線切替・SIM差し替え

法人携帯のキャリア転入手続きでよくある質問

MNP予約番号はどのタイミングで取得すればいいですか?

法人携帯のMNP予約番号は、乗り換え予定日の2週間前には取得するのがおすすめです。
発行に1〜3営業日かかるキャリアが多く、有効期限は15日間なので、余裕を持ったスケジュールが必要です。

転入手続きの審査で落ちることはありますか?

法人の信用情報や未納履歴がある場合は審査に影響することがあります。
複数回線を一括で契約する際も、事前に契約条件を確認しておくと安心です。

ドコモ・au・ソフトバンクで転入の流れは違いますか?

基本的な流れは同じですが、必要書類や審査のスピードがキャリアによって異なります。
特にドコモ・auはオンライン対応が弱いため、法人窓口への電話や来店が必要な場合があります。

法人携帯のキャリア転入手続きのまとめ

法人携帯の転入手続きは、個人よりちょっと面倒。でも、早めの予約番号取得+書類管理+スケジュール逆算さえすれば怖くありません。

むしろ、番号をそのまま維持できるので、名刺変更や顧客周知の手間が省けるメリットは大きいです。
回線が多い・総務の手が回らないなら代理店に任せるのが現実的。
キャリア変更でコスト削減を狙うなら、ぜひ計画的に進めましょう。

MNPの手続きや必要書類については「法人携帯をMNP(乗り換え)する際の 必要書類・手続き完全ガイド」をご覧ください。
どのキャリアに乗り換えたら良いか分からない方は「法人携帯のおすすめ格安プランを徹底比較!通信キャリア別特徴を解説」をご覧ください。
法人携帯ドットコムの乗り換え料金については「他社携帯から法人携帯に乗り換え(MNP)をご検討中の方」をご覧ください。