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企業で業務を行う際、会社から社用携帯(法人携帯)が貸与されることは珍しくありません。
この社用携帯は会社の大切な資産であり、取扱いを誤ると企業に損害を与えるリスクがあります。
もし紛失した場合、状況によっては処分や厳重注意の対象となることも。
そこで本記事では、紛失防止のポイントと、万が一紛失してしまった際の正しい対応方法を詳しく解説します。
社用携帯を紛失しないためのポイント
社用携帯は会社の財産です。管理を怠ると情報漏えいや余計なコストの発生につながるため、日頃から慎重に取り扱う必要があります。
以下のような簡単な工夫で紛失リスクを大きく下げられます。
- 伸縮ストラップを取り付ける
服やバッグに固定できるストラップ(リール式・伸縮式)が便利です。
ポケットや手持ちよりも落としにくくなります。 - ポケットには入れない
上着やズボンのポケットは、気づかぬうちに落とす原因になりやすい場所です。
バッグの内ポケットなど決まった場所に収納しましょう。 - 音の出るグッズを付ける
小さな鈴や通知音の出るアクセサリを付けることで、落とした際にすぐ気づけます。 - 置き場所をルール化する
デスクの決まった場所に置く、カバンの特定ポケットに入れるなど「ここに置く」を徹底するのも有効です。 - GPS位置情報サービスを活用する
紛失後の探索手段として有効です。
会社で「GPS」や「MDM(モバイルデバイス管理)」サービスを導入しておくと安心です。
会社携帯をなくしてしまった際の初期対応
もし紛失に気づいたら、まず以下の行動を取りましょう。
各キャリアごとに推奨される初期対応もまとめています。
ドコモ法人携帯の場合
- 緊急連絡先:0120-524-360(24時間対応)
- 緊急停止連絡を行い、通話・データ通信を停止。
- MDMサービスがあれば遠隔ロック・データ消去を同時実施。
au法人携帯の場合
- 緊急連絡先:0077-7-113
- リモートロック・位置探索を先に実施。その後緊急停止を依頼。
- 緊急停止後は遠隔操作不可となるため、順番に注意。
ソフトバンク法人携帯の場合
- 緊急連絡先:0800-919-0157
- 緊急停止・遠隔ロック・位置検索をすぐに実施。
- 位置検索・遠隔ロックは契約時のオプション加入が必要な場合あり。
ワイモバイル・楽天モバイルの場合
- 契約時の法人専用窓口・担当営業に連絡。
- 緊急停止・遠隔対応の具体的指示を受ける。
会社携帯をなくした際の始末書の文例
社用携帯の紛失は重大な管理ミスとされ、企業によっては始末書提出が求められます。以下、一般的な始末書文例です。
代表取締役社長 〇〇 〇〇殿 令和〇年〇月〇日 〇〇部 氏名 印 始末書 この度、令和〇年〇月〇日、会社より貸与された携帯電話を帰宅途中の電車内にて紛失いたしました。 〇〇駅から××駅間での紛失と推測され、鉄道会社・警察・通信キャリアへの連絡および探索を行いましたが、発見には至りませんでした。 幸いにも不正利用は確認されておらず、速やかに回線停止・遠隔ロックを行いましたが、端末内には取引先の連絡先等が保存されていたため、多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。 今後は社用携帯の管理に細心の注意を払い、再発防止に努める所存です。 以上
まとめ|紛失防止と正しい初動がカギ
会社携帯の紛失は、情報漏えい・会社の信頼低下・余分なコスト発生など、重大な問題に直結します。
だからこそ、日頃からの管理ルールの徹底と、万が一のときの冷静な初動対応が重要です。
社内でルールを明文化し、緊急連絡先や対応手順を定期的に周知しておくこともリスク管理の基本です。
「自分は大丈夫」と油断せず、今日からできることを始めましょう。
法人携帯の管理ルール・情報セキュリティガイドについては「会社携帯は利用ルールが必須!想定リスクとポイント」をご覧ください。
会社携帯の休日利用ルールとトラブル防止法については「会社携帯を休日で使うことへの是非|トラブル防止のルールと実務対応ガイド」