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法人携帯にかかる通信コストを削減するためには?
業務時のコミュニケーション手段として、携帯電話を支給する企業も増えています。
社員に支給するために、「法人名義で契約した携帯電話」のことを「法人携帯」といいます。
法人携帯でも、普段皆さんが利用しているiPhoneやアンドロイド、ガラケー、iPadなど、同じように利用が可能です。
法人名義の契約と個人名義の契約での違いについては「個人事業主も法人契約でスマホが安く使える!」で解説しています。
本記事では、法人携帯の通信コストを削減するためのポイントについて解説します。
また、通信コストとは主に「導入コスト」と「ランニングコスト」に分けられます。
これから紹介するポイントを抑えることで導入コスト、ランニングコストどちらも削減ができますので、活用してください。
携帯電話料金のコスト構造
携帯電話料金のコスト構造は、基本的に「初期費用」「基本料金」「通話料」に分けられます。
携帯キャリアやプラン内容によって、金額感は異なりますが、「初期費用」に関しては大きな差異はありません。
携帯電話料金のコスト削減をする際には、どの費用にいくらかかっているのかを把握することがまず最初にすべきことです。
そのため、利用状況の把握、料金プランの見直しをすることでコスト削減を実現します。
携帯電話料金のコスト削減前に確認すること
法人携帯では、電話番号に紐づけて細かく利用状況の把握が可能なため、
そちらのデータを基に料金プランの見直しをすることで、無駄なコストを削減することができます。
利用状況の把握や料金プランの見直しに時間を割くことができない方は、
現在利用しているキャリアや正規代理店の担当者に相談することをおすすめします。
利用状況の把握や料金プランの見直しを「定期的」に行うことが、無駄な通信コスト削減のために重要なポイントとなります。
業務内容や部署が変わると、携帯電話の利用状況も変わってきます。
利用可能なデータ容量を余らしていたり、通話量が減ったのにかけ放題を付けたままにしていたり、
意外と無駄なコストが発生しているケースは多いです。
このようなことを避けるためにも定期的に見直しましょう。
法人携帯ドットコムでは当サイト以外でご契約の場合でも無料で料金プランの見直しのご相談が可能ですので、
お気軽にご相談ください。
確認したい項目
- 誰と通話しているか(社内・社外)
- どのくらい通話しているか(通話頻度・通話時間)
- どこで利用しているか(社内・外出先)
- インターネットの環境があるか
法人携帯の通信コスト削減を実現する3つのポイント
法人携帯では、法人・個人事業主限定の携帯ショップでは取扱いのない格安料金プランが利用できるため、
個人用料金プランと比較すると月額費用をかなり抑えることができます。
ですが、本記事で紹介する3つのポイントを抑えることでさらに通信コスト(ランニングコスト)の削減が可能となりますので、ぜひご活用ください。
- ポイント1:利用状況の把握、料金プランの見直し
- ポイント2:正規代理店独自のキャンペーンの活用
- ポイント3:クラウドPBX・スマホ内線化アプリの活用
また、下記のような、通信キャリアの管理サービスに登録しておくこともおすすめします。
より、利用状況の分析を楽にすることができます。
便利な通信キャリアの管理サービス
- ソフトバンク:「法人コンシェルサイト」
- ドコモ:「ご利用料金管理サービス」
- au:「au料金管理サポートサービス」
※サービス利用料は無料ですが、別途申し込みが必要です。
それでは具体的に、コストを削減する方法を詳しく見ていきましょう。
携帯電話の初期費用を削減する方法
正規代理店が実施する独自のキャンペーンを活用する
正規代理店独自のキャンペーンを活用することで、「初期費用」の削減ができます。
正規代理店では、他社との競争が通信キャリアよりも激しいため、独自のキャンペーンを打ち出しているケースが多いです。
こうしたキャンペーンを活用することで、さらにコスト削減を可能とします。
よくあるキャンペーン内容としては、「初期費用無料」や「乗り換え時の解約違約金の負担」などで、ポイント1で挙げた、料金プランの見直しにより他キャリアに乗り換える際にとてもうれしいキャンペーンです。
毎月の料金を抑えるために乗り換えをしても、解約違約金がかかってしまうと勿体ないですよね。
また、「携帯端末代金0円」で導入可能なキャンペーンを取り扱っている代理店もあります。
端末代金不要であれば、より手軽に導入が可能になります。
他ソリューションとまとめて導入する
起業開業や事業拡大などの場合は、携帯電話と併せて必要なソリューションをまとめて導入することで「初期費用」を抑えることができます。
販売業者としても、購入総額が大きいほど割引に応じやすいためです。
そのため、携帯電話と同時期に導入したいソリューションがある場合は、
まとめて手配が可能かどうかを確認してみてはいかがでしょうか。
一括手配をすることで、価格交渉に応じてもらえるケースが多いです。
携帯電話の基本料金を削減する方法
法人限定プランを活用する
携帯電話では、個人名義での契約と法人名義での契約の2パターンがあります。
法人名義で契約するメリットとして一番大きいものが、法人限定プランが適用となる点です。
個人名義と比べ、基本料金が安く設定されているので、結果としてコスト削減につなげることができます。
この法人限定プランは、法人だけでなく個人事業主の方でも利用ができますので、
個人名義で携帯電話を契約されている方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
法人向け割引サービスを活用する
法人限定プランと同様、法人名義での契約特典として法人向け割引サービスを提供しています。
時期によってサービス提供の有無やサービス内容は異なりますが、
かなりお得に契約ができるため、活用することをおすすめします。
特に、複数台の導入時に適用されるケースが多いです。
携帯電話の通話料を削減する方法
かけ放題オプションを活用する
各通信キャリアでは、かけ放題オプションを提供しています。
携帯電話からの発信が多い場合、定額で利用ができるかけ放題オプションを活用することで「通話料」の削減ができます。
24時間国内通話が無料で使えるオプションの場合、大手通信キャリアのドコモ、ソフトバンク、auでは、月額1,870円~1,980円(税込)※で利用ができます。
※2022年2月16日時点
かけ放題についてはこちら
クラウドPBXやスマホ内線化アプリを活用する
クラウドPBX・スマホ内線化アプリを活用することで、「通話料」の削減ができます。
クラウドPBX・スマホ内線化アプリとは、
インターネット回線を利用し、内線・外線・転送・通話録音機能などといったビジネスフォンの機能をPCやスマホでの利用を可能にするクラウドサービスです。
専用アプリをインストールするだけで、スマホをビジネスフォン代わりに利用できます。
社内間の通話をすべてクラウドPBX・スマホ内線化アプリを利用することで、
内線扱いとなり通話料金の大幅な削減を可能とします。
運送業や小売業など、外出先からの通話が多い業種の方に特におすすめしたいサービスです。
他にも、ビジネスフォンと同様に通話録音機能の利用も可能なため、顧客対応の多い業種・職種の方にもおすすめです。
また、クラウドPBXは工事の必要がなく、初期費用0円で導入することが可能です。
利用状況によっては法人携帯の導入と併せて検討することで、大幅なコスト削減につなげることができます。
通信キャリアが提供する「法人向けサービス」
正規代理店の独自のキャンペーンと併せて、通信キャリアが提供する「法人向けサービス」を活用することで、
通信コスト削減はもちろん、業務効率の改善につなげることができます。
通信キャリア毎にサービス内容は若干異なります。
また、コミュニケーションや勤怠管理、スケジュール管理などに便利なクラウドツールを提供している通信キャリアもあります。
ソフトバンクの「法人向けサービス」
データシェアプラン
このサービスは、代表回線で契約しているデータ容量を子回線とシェアして利用することが可能です。
必要データ容量がわからない場合や毎月の利用量が異なる場合、無駄なく使うことができ費用を抑えることができます。
スマートフォン法人基本パック
法人向けのサービスがパックとして提供されているサービスです。
紛失時などに便利な「遠隔操作」や「紛失捜索サービス」、災害時の安否確認に活用できる「災害伝言板」などが利用できます。
デバイスに侵入するウィルスの検出や遠隔でのデータ消去などの機能を活用することで、情報漏えい防止にもつながります。
LINE WORKS(ラインワークス)
日本で最も利用されているコミュニケーションツールはLINEです。
このLINEのビジネス版が「LINE WORKS」です。
LINE WORKSを活用することで、外出先からのファイル確認やテレビ会議の開催など、
働く場所を選ぶことなく円滑なコミュニケーションが可能となります。
LINE WORKSについてはこちら
ドコモの「法人向けサービス」
ビジネス通話割引
このサービスの登録をすることで、社内への国内通話が24時間無料で利用可能となります。
社内間での通話が多い方は、必ずこのサービスを付帯するようにしましょう。
また、固定電話で通話することが多い場合、これを機に社内の通話がガラケーやスマホで行うようにすることで通話料金の大幅な削減が可能となります。
ビジネスプラス
このサービスは、使ってみたいクラウドサービスを手軽に利用ができる定額制のパッケージサービスです。
様々なサービスの中からニーズに応じて自由に組み合わせることが可能です。
また、プラン内容も1つ~3つを選択して利用するプランや月契約や年契約などニーズに合わせて選択できます。
1アカウント月額165円(税込)から利用ができるので、「試してみたいけど、
高額な導入費用で社内稟議が下りない」、「費用対効果がわからない」などといった課題を払拭することができます。
月額契約を選択することで、必要ないと判断すればすぐに解約もできます。
auの「法人向けサービス」
データくりこし
このサービスは、余ったデータ容量を翌月末まで繰り越しが可能です。
余ったデータ容量は繰り越しが可能、かつ、制限なく利用できます。
例えば、スマホを4GBまで利用可能な場合
今月のデータ利用量は3GBだった際に、翌月は5GBまで利用できるようになります。
auケータイ請求先分割サービス
このサービスは、携帯電話の利用料金を指定した方法で請求先を分割するサービスです。
会社名義で契約はしたいが、支払いは部署や支店ごとに分けたい場合などに便利なサービスです。
マネージド ゼロトラスト
働く場所やネットワーク環境に左右されない高度なセキュリティ環境を構築し、
企業の資産を保護することを目的としたセキュリティモデルです。
世界190以上の国や地域において、認められているセキュリティポリシーでの運用が可能となり、高い安全性を確保できます。
クラウド上にネットワークとセキュリティ機能が集約されており、機密情報などが社外へ持ち出されることを防ぎます。
テレワークやリモートワーク時のセキュリティ対策として活用することができます。
まとめ
通信コストの削減につながる3つのポイントについて紹介しました。
法人携帯の導入時は、「利用状況の把握、料金プランの見直し」をした上で、
「正規代理店独自のキャンペーン」や「法人向けサービス」を上手に活用しコスト削減を実現しましょう。