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格安SIMは、支払い方法がクレジットカードに限定されているところが多いものです。
しかし「クレジットカードは利用したくない」「口座振替で支払いたい」ということもあるでしょう。
中には、クレジットカード自体持っていない人もいるかもしれません。
そこで、この記事では口座振替で格安SIMは利用できるのか、可能な場合の注意点について紹介していきます。
格安SIM(シム)の支払い方法は?
格安SIMの主な支払い方法はクレジットカードです。クレジットカード決済には、ほぼすべての事業者が対応しています。
実際の支払い方法は格安SIMによって違ってきますが、会社によっては口座振替やデビットカードに対応している場合もあります。
デビットカードとは、決済と同時に銀行口座から引き落とされる方法のことです。
VISAやMasterCardなどと提携しているタイプのデビットカードなら、クレジットカードと同じ感覚で利用することもできます。
ただし、立て替え機能があるわけではないため、口座に残金がなければ決済はできません。
また、ポイント払いやQRコード決済に対応している格安SIMも一部見られます。
格安SIM(シム)で口座振替がおすすめなのはこんな人!
はじめに、格安SIMで口座振替が向いているのはどのような人なのか紹介していきます。
クレジットカードを持っていない人
口座振替がおすすめなのは、クレジットカードを持っていない人です。
もしくは、持っていてもあまり使いたくないという人にも口座振替が向いています。
クレジットカードを持っていない人の中には、そもそもカードを作れないという人もいるでしょう。
例えば、過去に滞納など何らかのトラブルを起こしている人です。
滞納などのトラブルがあると、信用情報機関に事故情報として記録が残ります。
事故情報の記載が残っているうちは審査に通りにくくなるため、新規でローンを利用することがほとんどできません。
事故情報の内容によっては、5年間ほどクレジットカードを発行できないこともあります。
毎月の収支を正確に管理したい人
収支を毎日正確に把握しておきたい人も、口座振替のほうが向いています。
口座振替であれば、毎月決まった日に当月分の利用料金が引き落としになります。
そのため、お金の流れを把握しやすいのがメリットです。クレジットカードを利用する場合は、そうはいきません。
クレジットカードの引き落とし日も毎月同じタイミングですが、利用した分が翌月にずれ込むのが一般的です。
利用明細の確認はできますが、ショッピングなど他の利用分も合わせて引き落としになるため収支を把握しにくいという問題が出てきます。
口座振替で格安SIM(シム)を使うときの注意点!
口座振替で格安SIMを利用するときは、いくつかの注意点があります。
ここでは、どのような点に注意しておいたらいいのか解説していきます。
クレジットカードに比べて審査が厳しくなる
まず、注意しておきたいのは、口座振替はクレジットカード払いに比べて審査が厳しくなりやすいことです。
口座振替は、そもそも口座にお金が入っていなければ引き落としされませんが、入金忘れなどによる残金不足が起これば、未払いという形になります。
これは、デビットカードも同じです。
VISAなどと提携しているデビットカードでも、立て替え機能はないことから残高が不足していれば未払いになります。
一方、クレジットカード払いなら滞納があったとしてもカード会社の保証があります。
クレジットカードは立て替え機能があるので、請求した分を予定通り回収することが可能です。
そのため、審査に通りやすいといえます。
口座振替手数料がかかることがある
口座振替にすると、手数料がかかるケースもあります。
口座振替の手数料を無料にしている格安SIMは多いものの、中には有料にしているところもあるので確認が必要です。
手数料がかかる場合は110〜220円ほどで、年間に換算すると1320〜2640円ほどかかることになります(2022年11月時点)。
そのため、格安SIMの料金プランを選ぶときは、口座振替手数料も含めた金額で検討するといいでしょう。
口座振替手数料のことが頭から抜けていると、月々の引き落としのたびに損をした気分になるかもしれません。
それほど大きな金額ではなくても、節約したい人にとっては押さえておきたいポイントです。
場合によっては通話SIM(シム)を申し込めない
場合によっては、通話SIMの申し込みができないことも注意しておきたい点の一つです。
格安SIMには、データ通信専用SIMと音声通話SIMの2種類があります。
格安SIM会社によっては、支払い方法を口座振替にして申し込む場合は音声通話SIMの契約ができないかもしれません。
口座振替で契約したいときは、データ通信専用SIMのみ可能であるケースは多いといえます。
そのため、口座振替でも通話SIMの申し込みも可能かどうか、選ぶ前に必ず確認しておくといいでしょう。
データ通信だけでいいなら、通話SIMの申し込みが制限されていても特に支障を感じることもなく利用できます。
しかし、仕事の連絡用などで使う場合は、通話ができないと難しい場面が出てきます。
申し込み手続きに時間がかかる
口座振替で契約をするとき、申し込み手続きに時間がかかるのも注意しておく必要があり、特に、口座振替依頼書が必要な場合は時間がかかるので、事前に確認が必要です。
口座振替依頼書が必要なケースだと、インターネットで手続きを完結させることができません。
そのため、即日で契約をすること自体難しくなります。
また、口座振替依頼書を郵送するなどの必要も出てきます。
格安SIM会社から届くのを待って折り返し郵送するという形で手続きするときは、申し込み完了までに1〜2カ月かかることも想定しておくといいでしょう。
もちろん、郵送の場合は早めに返送することも手続きを早める条件です。
格安SIM(シム)の口座振替に関するQ&A!
口座振替で格安SIMを利用するにあたり、さまざまな疑問を持つ人は多いかもしれません。
そこで、格安SIMの口座振替に関することで、よくある質問について答えていきます。
口座振替に対応していない格安SIM(シム)が多いのはどうして?
さまざまな格安SIMを見ていく中で「口座振替に対応しているものが少ない」という印象を持つことはないでしょうか。
実際、口座振替よりもクレジットカード払いを主にしている格安SIMのほうが多いといえます。
その理由として、クレジットカード払いのほうが毎月の利用料金を確実に回収しやすいことがあげられます。
クレジットカードの主な機能は立て替えです。
ショッピングの代金やサービスの利用料などを、契約者に代わって立て替えてくれます。
そのため、カードの利用限度額を超えるなどの事情がない限りは料金を支払うことができます。
また、クレジットカードを持っている人は、支払い能力があるとみなされるのも理由の一つです。
クレジットカードを持っているということはカードの審査に通っているということで、信用があると考えることができます。
口座振替でも端末の分割払いはできるの?
結論からいえば、口座振替では端末を購入する際の分割払いを利用できないケースがほとんどです。
端末を分割払いにした場合、毎月支払う料金の総額は大きくなります。
そのため、口座振替にすると審査落ちするリスクが高まります。
格安SIM会社によって判断は分かれますが、端末の分割払いに口座振替を利用するのは難しいと考えたほうがいいでしょう。
無難で一般的な方法としては、端末の代金は一括払いにすることです。もしくは、クレジットカード払いを選択して申し込むしかありません。
または、可能であれば手持ちの端末をそのまま使い、SIMだけ契約するなどの方法を取ることもできます。
ただし、実際には格安SIM会社によるので、契約のときに確認してみる必要はあります。
格安SIM(シム)の口座振替の注意点を把握しておこう!
結論をいえば、格安SIMを口座振替で利用することは可能です。
ただし、クレジットカード払いより柔軟性が低いなど、注意点が多いことは念頭に置く必要があります。
通話が可能かどうか、手続きにかかる時間はどれくらいかといった基本的なことを確認しておくのです。
口座振替で格安SIMを使うときは、まず事前に注意点をしっかり把握し、手続きの流れや口座振替手数料などを確認したうえで検討するようにしましょう。