目次
「白ナンバー」事業者にも飲酒検査の義務化が決定
事業用自動車の飲酒運転をなくすことを目標とし、国土交通省は「白ナンバー」事業者についても、一定の台数を保有している場合アルコール検知器による検査を義務付けました。
国土交通省によると、施行は2022年4月からとなっています。
これにより、該当する事業者は、
- 点呼時に酒気帯びの有無を確認する場合には、アルコール検知器を用いた検査が必要
- 営業所ごとにアルコール検知器を備え、常時有効に保持する必要
- アルコール検知器の故障有無の定期的な確認の必要
- 電話点呼の場合、運転者にアルコール検知器を携行させ、検知結果を報告させる必要
※国土交通省「旅客自動車運送事業運輸規則及び貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令並びに関係通達の改正について」の報道発表資料(https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000038.html)を加工して作成
このため、該当する事業者では、施行日までにアルコール検知器を必要数準備しなければなりません。
しかし、国土交通省ではアルコール検知器の機器や機能などの具体的な指定は定めておらず、何を基準に選んだらいいか迷う人も多いのではないでしょうか?
本記事では、スマホと連携し利用可能なアルコール検知器を紹介します。
スマホで検査可能なアルコール検知器とは?
個人におけるスマートフォンの保有率は67.6%と年々増加しており、
スマートフォンの普及に伴い、連動して利用できるアルコール検知器(アルコールチェッカー)が出てきました。
アルコール検知器をスマホと連動して利用することで、管理者が検査時に立ち会うことなく酒気帯びの有無を確認することができます。
この際、最も懸念される点として挙げられるのが「不正検査」ですが、スマホ連動ならではのGPS機能や検査時の顔写真の自動撮影機能により払拭することができます。
それでは、スマホ連動タイプのアルコール検知器の特徴について見てみましょう。
スマホ連動タイプのアルコール検知器の特徴
特徴その1 クラウド管理により管理者の記録作業が不要に
これまでは、アルコール検知器での検査結果は管理ノートなどに直接記録している事業者がほとんどでした。
スマホ連動タイプのアルコール検知器であれば、クラウド上に検査結果が自動で保存され、
また全てのドライバーの検査結果は一括管理が可能となります。
さらに、管理者は検査結果をリアルタイムで確認することができます。
こうした管理方法により、従来の管理者が直接対面で検査をしていた時と同様に、
アルコール反応が出た場合もすぐに確認・対応が可能です。
特徴その2 不正防止機能
事業用自動車を利用する事業では、ドライバーのアルコールの有無を確認することはとても重要な事項です。
そのため、検査における不正は絶対に見逃してはいけません。
不正が発見された場合、たった一度であっても、顧客や取引先からの信頼を失うこととなります。
スマホ連動タイプのアルコール検知器では、検査中の顔写真や動画での自動撮影により、なりすましを防止します。
また、検査時間や位置情報を自動取得し、検査結果とともにクラウド上に自動で送信されます。
これらの機能で不正を未然に防ぎます。
不正ができない仕組みとなっていることで、ドライバーの一人ひとりの意識向上にも繋がります。
特徴その3 持ち運びがしやすい
スマホ連動タイプのアルコール検知器は持ち運びが楽になるよう、軽量化されているものが多いです。
移動の多いドライバーが手軽に持ち運びできるかどうかといった視点で各メーカーの検知器を比較するのもいいかもしれません。
スマホ連動タイプのアルコール検知器の紹介
パイ・アール アルキラーPlus
導入実績は6,000社、利用継続率は99.5%※のアルコール検知器です。
iOS/Android両方に対応しているので、スマホの機種を選ばず利用できる点が強みです。
故障時の修理費用やメンテナンス時の端末交換費用が0円で利用できる点も人気です。
※2021年8月27日時点、公式サイトより参照
また、据置型も販売されているため、事務所や各拠点など検知場所が固定の場合など利用環境に応じて選択することができます。
パイ・アール アルキラーPlusの特徴
- 対応範囲:iOS/Android
- 検知操作時間:30秒
- その他:検査項目を自由にカスタマイズ可能
※2021年8月25日時点
タニタ ALBLO FC-1000
アルコール検知器ALBLO FC-1000は本体1つで、ドライバーが運行先での検査を可能とする携帯型だけでなく、
事業所内の固定の検知場所として利用できる設置型や本体端末のみで利用することも可能です。
1台で利用環境に合わせてフレキシブルに対応可能な点が強みです。
タニタ ALBLO FC-1000の特徴
- 対応範囲:Androidのみ
- 検知操作時間:5秒
- その他:PCと連動した設置型・スマホと連動した携帯型・本体のみの単独利用での測定に対応
※2021年8月25日時点
東海電子 ALC-Mobile2
クラウド型点呼管理ツールとの連携が可能で、離れた場所でアルコール検知とともに点呼も可能です。
また、LEDライトによるガイドがついているため、アルコール測定に最適な吹込み量がわかるためとても便利な機能です。
東海電子 ALC-Mobile2の特徴
- 対応範囲:ソフトバンク、ドコモ、au、ワイモバイルのスマホに対応
- 検知操作時間:60秒
- その他:最適な吹込み量がわかるLEDライトによるガイド付き
※2021年8月25日時点
まとめ
スマホ連動型の業務用アルコール検知器は「作業効率をあげたい」「管理者が目の届かない部分の管理が難しい」と思われている方には、とても魅力的な機能が多く備わっています。
機器によってはご紹介した機能の一部がないタイプのアルコールチェッカーもありますので、
スマホ連動型の業務用アルコールチェッカーを購入される際は、
各社の製品をよく調べたうえで比較検討するようにしましょう。
事業用自動車を利用した業務を行う場合、法人携帯とアルコール検知器を連動させることで、
非常に利便性が高まり、管理者側・従業員側ともに手間が削減できます。
アルコール検知器選びの際は、是非スマホ連動タイプをご検討ください。
法人スマホの料金プランについてはこちら